未来に求められる能力 ●スキルズ&テクニック(能力と技術)
1.戦略的思考力とは
「不確実なビジネス環境において、明快な将来のシナリオを創る思考力」。 言い換えれば、「今」「自分で」「経験のないことに対して結論を出す」 ことdです。また、過去から現在まで構造を洞察する力だともいえます。
2.思考停止のスピン
①結論の先延ばし 責任を回避して結論を先延ばしにする。
②新たな価値創造が出来なくなる 結論を先延ばしにしたため、現状維持をせざるを得なくなる。
③状況が悪化 新たな価値が創造できなくなり、現状維持したため、状況は更に悪化する。
④リスク回避 ここに至ると新たなリスクを冒すことが体力的に不可能になるため、過去のパーターンを変えられなくなる。
⑤思考停止
3. 回帰(分析)的思考
回帰分析的思考の最も重要な設立条件は、想定する将来の構 造が回帰分析のベースとなる過 過去の構造将来の構造去の構造と同じでなければ、予測の精度はゼロだとうことです。この回帰分析的思考が有効なためには、①市場の需要が供給を常に上回る成長が保証された環境。②競争相手の戦略が大差 のない競争環境。③競争を考える必要のない均一化された閉鎖 的環境。
4.ギャンブル的思考
その名の通り、成功する裏付けがなくてもハイリターンを教授できる可能性がある考え方です。つまり、ハイリスクを負わなければ大変に魅力的です。加えて、自分自身でコントロール可能なファクターは 非常に少なく、運を天にまか、感を頼りに判断する・・・。
このように聞くとギャンブル的思考は、根っからの博打 打ち人間が陥る思考と捉えるでしょう。しかし、案外そうではないのです。現在第一線で、効率よく、解決・改善を図っている回帰的思考型の人間が、責任とリスク回避のスピンに入り込み、思考停止に陥り、突然ギャンブル的思考に変身してしまうことがあります。 人生における「回帰的思考」と「ギャンブル的思考」は、そういう意味ではコインの裏表の意味性を持ちます。
5.ストラテジー(戦略性)
日本では従来、「マインド」と「サイエンス」は反対の性質を持つと考えられてきました。「志=やる気」があればなんとかなる。または「科学=知識」があれば、なんとかなる。といったように・・・。ストラテジーは、この両者がもつ特性の延線上に 存在します。それは、
①変革を起こそうという意志の強さ。②そしてその変革を起こすための科学的裏付け。③最後に戦略性を持った提案を積極的にしていくこと。この三つが大切なのです。